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松浜軒驥斎(きさい)展示概要
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| ※各期の展示概要ですが、毎年若干内容が変わります。 | ||
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春 (4月〜7月)
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5月末から6月にかけて、松浜軒の庭園は肥後菖蒲が見頃となり、6月の第1日曜日には菖蒲の茶会が開かれます。それにあわせ、この時期は茶道具の名品を紹介しています。 松井家歴代が茶道に造詣が深かったことから、松井文庫にはすぐれた茶道具が数多く所蔵されています。茶道の楽しみの一つは、季節や目的に応じて選ばれた掛け物や道具の取り合わせです。豊穣な茶道の世界をお楽しみください。 【主な出品作品】 ◆驥斎展示場 茶の道具(茶碗・茶入〜国物〜) ◆第2展示場 茶の道具(水指〜国物〜)・茶の掛物(和歌や消息) |
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| 【見どころ】 茶会の主役となるのは、床の間に掛けられた掛け物で、その茶会のテーマや主人のもてなしの心を象徴します。第2展示場の奥を床の間に見立て、季節や時勢にふさわしい掛け物を選んで展示しています。
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夏 (7月〜10月中旬)
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| 夏の展示の見どころは、松井文庫の名品(珍品)として名高い、『百鬼夜行図』です。天保3年(1832)、松井家の御用絵師尾田郷澄によって描かれたこの絵巻は、最初に百物語(*注)をしている人々の様子を描き、続いて58種もの妖怪を一つずつ描いてあります。 | ||
| *百物語・・・行灯に100本の灯芯を入れ、怪談を1つ語るごとに消していき、100話になったら妖怪が現れるという。 | ||
| 「かまいたち」「雪女」「川太郎(河童)」「山姥」「ぬらりひょん」などお馴染みの妖怪をはじめ、「毛一杯」「あそこここ」「ぶかっこう」「いそがし」「にがわらい」などわけのわからない妖怪もいて楽しい作品です。この妖怪は自分みたいだ、あの妖怪はあの人みたいだ・・・そんな親近感がこの絵巻に興味を引かれる理由でしょうか。 妖怪の歴史をたどると、平安時代末期、鎌倉時代時代末期、江戸時代末期というように時代の転換期にはなぜか妖怪ブームが起こっているそうです。現代もまた妖怪ブーム。何かが変わりつつあることへの不安や期待が、異形の生き物への関心をひき起こすのかもしれません。 さて、今回からこの絵巻の全場面をパネル化しましたので、ケースの都合上展示できない部分もパネルにてご覧いただくことができるようになりました。 その他、250種あまりの朝顔を描いた「朝顔生写図鑑」、色彩豊かな花鳥図などを展示。動植物から妖怪まで、お子様にも楽しめる夏休み向けの展示となっております。 |
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| 【主な出品作品】 前期:7月半ば〜9月初め 後期:9月初め〜10月半ば ◆驥斎展示場 百鬼夜行図 巻子装 尾田郷澄・筆 江戸時代後期 前期:霊元天皇和歌懐紙 江戸時代前期 「みるとなきやみのうつつにあくかれて・・・」 後期:近衛信尋和歌色紙 江戸時代前期 「ぬれてほす山路のきくの露のまに・・・」 ◆第2展示場 前期:烏丸資慶和歌懐紙 江戸時代前期 「夏日同詠松風好秋和歌」 後期:足利義尚和歌色紙 室町時代 「わかやとのきくのしらつゆ、けふことに・・・」 朝顔生写図鑑 巻子装 全3巻(そのうち1巻を展示) 江戸時代後期
(矢野良敬、杉谷行直、福田太華、吉井樵友など) |
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秋 (10月中旬〜1月)
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| 秋の展示テーマは「八代」。八代にゆかりの深い作品を選んで展示しています。 今回の展示の見どころは、八代の秋を彩る妙見祭の様子を描いた絵画として有名な『妙見宮祭礼絵巻』です。弘化3年(1846)、松井家の御用絵師青井郷秀によって描かれたこの絵巻は、約150年前の華やかな祭りの様子を、今に伝えています。 博物館にある、妙見宮祭礼神幸行列人形模型は、この絵巻をもとに復元したものです。この機会に原本をじっくりご覧になってはいかがでしょう。 また、もう1つのテーマは、八代焼(高田焼)です。松井文庫に所蔵される八代焼の名品を展示します。どちらも日頃なかなか見ることができないものです。 笠鉾が県指定重要文化財となった妙見祭見物のあと、国指定名勝となった松浜軒へ足を伸ばすというコースはいかがでしょうか。 |
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| 【主な出品作品】 ◆驥斎展示場 妙見宮祭礼絵巻 巻子装 青井郷秀・筆 弘化3年(1846) 茶の道具(八代焼の茶碗) ◆第2展示場 茶の道具(八代焼の水指) 肥後の絵師による山水図 掛幅装 6点 江戸時代後期〜近代 (矢野良勝、甲斐良郷、杉谷雪樵など) |
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冬 (2月〜3月)
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八代に春の訪れを告げる「おひなさま」は、毎年たくさんの観光客がお見えになります。 松浜軒のおひなさまの魅力は、なんといっても由緒正しく、気品があるところといえるでしょうか。 博物館による学術調査の結果、お人形やお道具の総数や時代、どなたの持ち物であったかなどが確認され、展示解説がよりくわしくなりました。 |
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【ここに注目!!】 ラブラブ夫婦愛!?の天保雛 驥斎展示場には、天保10年3月((1839)に購入されたお雛様が1組展示されています。この前年(天保9年)松井家10代目章之公(1813−87)が琴姫(1813-48)を夫人に迎えたので、このお雛様は琴夫人のために準備したものと考えられます。なぜなら、長女の加屋姫はまだ生まれていなかったからです。 調査の結果、まったく同じお雛様が5組も現存していることがわかりました。(展示しているのはそのうちの1組)。この5組は、ぜんぶ天保10年3月のものです。「どうして一度にそんなにたくさん買ったのだろう?」という疑問がまずわいてきます。そういう風習があったのかもしれませんが、普通5組も買うでしょうか!? そこで、推定してみるに、琴夫人は細川家の遠い親戚にあたる茂木細川家(下野国茂木藩主)ゆかりの姫で、はるばる江戸から八代に嫁いできた方です。不慣れな土地で多少なりとも心細い思いをしたことでしょう。そんな新妻が少しでも喜ぶようにと、章之公は5組ものお雛様をプレゼントしてあげたのではないでしょうか。 具体的な背景を知ると、お雛様の表情もイキイキして見えてきます。 昨今のお雛様ブームがようやく八代にも到来し、平成14年から市をあげての雛祭りとなりました。いつも世も、「お雛様」には飾る人の純粋な愛情が込められています。現代の私たちは、「いつわりのないもの」を無性に見たがっているのかもしれませんね。 【主な出品作品】 ◆驥斎展示場 お雛様(内裏雛4組、立雛1組、犬張子、手まり、雛道具など、総数約100点) ◆第2展示場 茶の道具(釜) 狩野派の絵師による絵画 掛幅装 10点 江戸時代初期〜後期 (狩野安信、常信、栄信、安信、古信、邦信など) |
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