番号 |
129 |
作者名 |
上野東四郎 |
作者名フリガナ |
アガノトウシロウ |
生没年 |
1822〜1880 |
作品名 |
象嵌暦手に桐文銚子 |
作品名フリガナ |
ゾウガンコヨミデニキリモンチョウシ |
制作年 |
嘉永3年(1850) |
品質・技法・形状 |
陶器・白土象嵌・底土見・在銘 |
法量 |
総高14.7 口径6.6 底径5.9 |
作家・作品解説 |
この作品は江戸時代の暦の続け字に似た暦手とよばれる文様と桐紋を端正に象嵌した上品な銚子です。銚子は酒を注ぐ器です。桐は、縁起のよい想像上の鳥・鳳凰が棲む木であることから、高貴でめでたい文様とされました。 肥後藩の御用焼物師を勤めた上野東四郎が、嘉永3年(1850年)に焼き上げた作品です。 八代焼を代表する装飾技法である象嵌は、生地となる素材に文様を刻み、そこに別の素材を埋め込んで文様を表現する技法です。まず、粘土で器の形を作ります。まだ、生乾きのとき、表面に竹べらを使って文様を刻みます。さらに、その文様のくぼみに、白土を埋め込む作業を繰り返し、ていねいに行います。次に、文様からはみ出た白土を削り、表面を美しく仕上げます。その後、素焼きをし、釉薬をかけて焼き上げ、作品を完成させます。 八代焼の象嵌は、江戸時代初期のころから見られますが、江戸時代中期以降には八代焼を代表する技法となり、全国的に知られています。 |
数量 |
1対 |
備考 |
館蔵品目録(一)P28−22 底に二重楕円陰刻印「東」 箱墨書「嘉永三年八代焼銚子六月出来」 |
分類名 |
美術:近代以前:八代焼 |
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