ご覧いただいているのは、八代の軍隊組織図である。

注目して欲しいのは、馬に乗っている人(騎馬武者)を取り囲む人々である。彼らは武士ではなく、騎馬武者に仕える奉公人(ほうこうにん)(従者)である。主人の馬を引いたり、武器・武具を持ち運んだりするのが、彼らの仕事だった。

江戸時代の武士(騎馬武者)は、知行(ちぎょう)(だか)(給与)に応じた数の奉公人を、戦場に召し連れなければならなかった。本図の右上に描かれる騎馬武者は、百五十石取りの松井家臣であるが、彼の周囲には、六人の奉公人が描かれている。つまり、松井家では、百五十石取りの武士は、六人の奉公人を従えて、出陣しなければならなかったということだ。

 

 

 

 

 

 

 

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