特別展・企画展
熊本県八代市西松江城町12−35 〒866-0863 TEL:0965-34-5555 FAX:0965-33-9200
夏休み子どもミュージアム
ふるさとの風景−田代順七油絵展−
平成9年715日(火)〜824日(日)
2階特別展ヲコ
 ふるさとを描いた画家
          
         −田代順オ−

 田代順七=(1900−1985)は、熊本を代表する洋画家です。
 私たちにも身近な阿蘇や天草、球磨川などの風景を描きつづけ、自然の美しさやその存在感を、絵の中にどのように表現したらいいか、それを自分らしく表現するにはどうしたらいいか、ということを生涯にわたって追い求めました。

  「絵かきになりたい」

 田代順七氏は明治33年、現在の玉名市になる築Rというところに生まれました。
 小学校の先生が「ここの小学校は、たいへん景色のよい恵まれた環境にある。こんな良い土地から絵かきが生まれていないのが不思議だ」と話すのを聞いて、なんとなく「絵かきになろう」と思いはじめたそうです。
 こんな思い出が、生涯ふるさとの風景を描きつづけたことに、どこかでつながっているのでしょう。
  「ふるさとの風景」

 田代氏は、熊本県内をすみずみまで写生(スケッチ)してまわりました。
 そして、阿蘇や矢部の山々、天草の海や港、球磨川や白川、熊本城、街や田畑など、いろいろな風景を描きました。
 
 風景を描くことについて、田代氏はこういっています。「風景、自然に向き合っていると、眼前の姿だけでなく、そこに大いなるものを感じるのです。それを少しでも画面に表現したいと思うのです。」
 そして、「自然をまっすぐ見つめ、自然からあふれてくる力をそのまま写し取る」という姿勢で、「自然の中から、自分の絵画を作り出すこと」をめざしました。



  「阿蘇を描き続けて」

 「阿蘇ほどすばらしい風景はありません。熊本の画家として阿蘇は最大のテーマです」と、田代氏は雄大な自然を持つ阿蘇の魅力に取りつかれ、たくさんの「阿蘇」を描きました。
 季節や天候によって、いろいろな表情を見せる阿蘇の美しさ、力強さ、優しさを、みごとに描き出しています。
 
 田代氏の作品を通して、私たちの周囲に広がる風景をあらためて見直してみると、いつもとは違う新鮮な感じがするかもしれません。
●田代順七略歴●
大正15年(1926) 玉名郡神尾小学校から教師生活をスタート。
           以来長年にわたり、小学校・高校・大学の美術教育に尽力した。
昭和 9年(1934) 熊本県からの初の帝展(帝国美術院蜊テの展覧会)入選を果たす。
           以来、文展(文部省美術展覧会、現在の日展)、日展(日本美術展覧会)に連続出品。
           具象絵画団体東光会の会員。同会の熊本支部として銀光会を創立(昭和8年)。
           熊本での美術振興に寄与した。
■主催:八代市立舶ィ館未来の森ミュージアム

こども講座
と き
平成9年89日(土)
11:00〜12:00
実施記録
これまでの展覧会

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