番号 |
12 |
作者名 |
不詳(矢野派) |
作者名フリガナ |
フショウ(ヤノハ) |
生没年 |
生没年不詳 |
作品名 |
塩浜の図(向かって右) |
作品名フリガナ |
シオハマノズ |
制作年 |
江戸時代末期 |
品質・技法・形状 |
紙本著色・額装 |
法量 |
70.1×83.6 |
作家・作品解説 |
江戸時代の八代沿岸地で営まれた「塩づくり」の様子を描いたものです。 向かって右の画面には、担桶に海水を汲んで運ぶ女性がふたり描かれています。右端には、振鍬(塩田に砂を撒く道具)もしくは入鍬(塩が付いた砂を集める道具)を担いだ女性がいます。間にいる男性は、塩水を含んだ砂に筋目をつける道具を担いでいるようです。この作業によって水分が早く蒸発します。 画面奥のほうに見えるのは高島です。画面右手前や高島の手前に描かれた小屋は濃厚な塩水「かん水」を焚く窯屋です。その向こうに見える八代海(不知火海)には左から大築島、加々島、白島、三ツ島、大島が描かれ、海の向こうには天草諸島と宇土半島が連なっています。 本図の筆者は不明ですが、背景の島々が実景をもとに正確に描かれていること、またその流麗な筆法から、細川家の御用絵師をつとめた矢野派の作と考えられます。矢野派は、「領内名勝図巻」(矢野良勝・衛藤良行筆)や「道中風景絵巻」(杉谷雪樵筆)など、肥後内外の名所を写真のような正確さで描き残しています。 |
数量 |
1面 |
出品・受賞暦 |
2023年2月「知られざる肥後の絵師2023」展出品06 |
備考 |
館蔵品目録(一)P8−2−2 本来枕屏風(2曲)を額装になおしたもの 高島付近 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |
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