番号 |
宗因015 |
作者名 |
賛:谷素外 画:岡部花外 |
作品名 |
談林六世像賛 |
作品名フリガナ |
ダンリンロクセイゾウサン |
制作年 |
文化10年(1813) |
品質・技法・形状 |
絹本着色 掛幅装 短冊貼付 |
法量 |
縦116.3p 横29.6p |
作家・作品解説 |
江戸時代後期の俳諧師・谷素外が、談林派の「祖」と仰ぐ六人を描かせたもの。六人の傍らに梅の古木を配して、そこに素外自ら「春追々この花ひらきそめしより 七世八十二翁素外謹書」と記しており、宗因(梅翁)が開いた談林俳諧の道統が脈々と継承されてきたことを寿ぐ趣向のようだ。 上部に六人の自筆短冊(右から西山宗因・井原西鶴・椎木才麿・笠家逸志・笠家旧室・小菅蒼狐)を貼り付けている。談林俳諧継承者としての素外の強い自意識がうかがえる。 ここに描かれている宗因像は、谷素外の一派島津富が宗因の百年忌追悼のために出版した「梅翁百年香」(東京大学総合図書館「酒竹文庫」所蔵)に収録されているものに酷似している。この肖像は「宗因自画賛像」と題されているが、素外門の津富が大坂の西山家をわざわざ訪問していることから、この肖像は西山家伝来の「宗因自画像」を模した可能性が高い。
短冊部分 「西行法師が哥をみ侍て ながむとて花にもいたし頸の骨 西翁 烏賊の甲や身の色滴す雪の鷺 西鶴 題松画 種しあれば筆の雫や松の花 旧徳 かしましき物の淋しき蛙かな 致曲庵 初雪や植木車の途中より 活々 あり と夜のもみぢや鹿の声 蒼狐 」
(平成22年度夏季特別展覧会「華麗なる西山宗因 八代が育てた江戸時代の大スター」展示図録 1) |
数量 |
1幅 |
出品・受賞暦 |
2023名品選 平成22年度夏季特別展覧会「華麗なる西山宗因 八代が育てた江戸時代の大スター」 |
備考 |
平成22年度寄贈(八代市立博物館友の会) 宗因015 「初祖」西山宗因(1605ー1682) 「二祖」井原西鶴(1642―1693) 「三祖」椎本才麿(1656ー1738) 「四祖」笠家逸志(1675ー1747) 「五祖」笠家旧室(1693ー1764) 「六祖」小菅蒼狐(1712ー1766) |