番号 |
63 |
作者名 |
矢野良勝 |
作者名フリガナ |
ヤノヨシカツ |
生没年 |
1760〜1821 |
作品名 |
花鳥図屏風 |
作品名フリガナ |
カチョウズビョウブ |
制作年 |
江戸時代後期 |
品質・技法・形状 |
紙本著色・屏風装 |
法量 |
161.8×714.0 |
作家・作品解説 |
向かって右側の画面には雌雄の雉(きじ)と竹、ツツジを描いた春の風情。左側にはススキ、フジバカマ、菊の花を描いた秋の風情。背景に夕日、そして左右の画面をつなぐように流水が描かれています。本作は、季節の移ろいを残照の中に描き、「もののあわれ」や「わびさび」といった日本独自の情緒を表現しています。 筆者の矢野良勝は、宝暦10年(1760)生まれ。父・雪叟(1)の画風に、実景や動植物の写生を取り入れるなど新境地を開きました。文政4年(1821)没、享年62歳。
◆参考:熊本県立美術館『細川藩御用絵師・矢野派』展図録 関係人物解説「矢野良勝」 通称は右膳。号は龍谷、千嶂堂、枕流亭、漱玉菴、雪觀斎、桂光楼、水竹居ほか。藩画府根役。書画や古器玩物及び刀剣の鑑賞を好み、かたわら和歌をたしなみ、また八条宮法親王や北島雪山の書を学び、その奥境に至ったという。 『肥后藩雪舟流画家伝』『肥後先哲遺蹟』によれば、矢野家中興とされ、多くの門人を擁するなど、矢野家は五代良勝のとき全盛期を迎えた。「領内名勝図巻」をはじめ、八代城障壁画など多くの作例がある。また漢画系ばかりでなく、大和絵系の作例も少なくない。文政四年八月二三日歿、六二歳。 |
数量 |
6曲1双 |
出品・受賞暦 |
2023年2月「知られざる肥後の絵師2023」展出品02、2011年2月「やつしろのチカラ」 |
備考 |
館蔵品目録(一)P17−52 落款「雪舟九世孫龍谷良勝画」(朱印二顆) 白文瓢形印「龍谷」 朱文方印「千嶂堂」 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |
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