番号 |
29 |
作者名 |
福田太華 |
作者名フリガナ |
フクダタイカ |
生没年 |
1795〜1854 |
作品名 |
円通大士像 |
作品名フリガナ |
エンツウタイシゾウ |
制作年 |
江戸時代後期 |
品質・技法・形状 |
絹本著色・掛幅装 |
法量 |
150.2×68.9 |
作家・作品解説 |
円通大士は観音菩薩の別名で、「円通」とは仏の真理がとどこおりなく行きわたるという意味です。それにしても透き通るような白い肌は、仏らしからぬ艶めかしさがあります。これは禅宗の教えで、釈迦に続いて観音も「この世」に現れたとされることから、人間らしい姿で描かれました。 作者の福田太華は、熊本藩主細川家に仕えた馬医でしたが、天文地理から兵法、書画に至るまで諸学に通じ、なかでも絵師としての才能は抜群、漢画と土佐派の画風を融合して「肥後土佐派」を名乗りました。 本作は、力強い墨線と繊細な色彩による表現に加え、数珠の透明な質感まで表現した写実力が見事。箱書きから、かつて熊本にあった雲谷山吉祥禅寺に奉納されたものだとわかります。安政元年(1854)没。享年59歳。 作者福田太華は、名は儀右衛門。無量、湘雨などの号がある。本来は藩の馬医であったが、故実学や絵をよくし、現在では画名をもって知られる。 その画風は、中国の明・清時代の絵画に影響を受けた華麗な色彩の花鳥画から、わが国の伝統的な大和絵による絵巻物まで、幅広く多様なことが特色といえる。 |
数量 |
1幅 |
出品・受賞暦 |
2023名品選 2020年10月「知られざる肥後の絵師」展出品 2018年7月「八代の禅宗寺院とその寺宝」、2015年10月「神々の黄昏」(大分県立美術館)出品 2011年2月「やつしろのチカラ」 |
備考 |
館蔵品目録(一)P11−18 白文方印「福田川象」1.8×1.9(p) 白文方印「太華山人」2.1×2.2(p) 外箱蓋表墨書「円通大士之像 芳口堂所蔵」 内箱蓋表墨書「雲谷山吉祥禅寺宝庫 太華筆」 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |