番号 |
60 |
作者名 |
衛藤良行 |
作者名フリガナ |
エトウヨシユキ |
生没年 |
1760〜1823 |
作品名 |
謡之文句 |
作品名フリガナ |
ウタイノモンク |
制作年 |
江戸時代後期 |
品質・技法・形状 |
紙本著色・巻子装 |
法量 |
天地72.3 |
作家・作品解説 |
謡(うたい)とは能の声楽にあたる部分のこと。この巻子は、謡の文句とその情景を書画でしたためた団扇形・扇面形・短冊形などの色紙を貼り交ぜたものです。書画付きの扇面や短冊はサイズも小さく安価なため、細川家や松井家でも贈答品としてストックしていたようです。 謡の文句は喜多流の能楽師・喜多盈親や野村芳俊などが書き、絵は矢野派の絵師・衛藤良行が描き、シンプルながら能舞台の情景が目に浮かびます。 衛藤良行は、通称源左衛門。号は蟠谷、叢玉亭、蘭叢軒など。幼少より矢野家4代雪叟(せっそう)に学び、天明6年(1786)御用絵師となりました。矢野派の代表作「領内名勝図巻」を矢野良勝と分担して制作、矢野派の全盛期の一翼を担いました。文政6年(1823)没、享年63歳。
◆衛藤良行(参考:熊本県立美術館『細川藩御用絵師・矢野派』展図録所載 関係人物解説) 通称源左衛門。号は蟠谷、叢玉亭、蘭叢軒など。藩画府根役。幼少より矢野家四代雪叟に学び、よくその画風を修得、天明六年(一七八六)藩絵師となる。寛政三年頃の「領内名勝図巻」は、矢野家五代良勝と分担して制作をしており、早くからその画技を認められていたことがわかる。 『肥后藩雪舟流画家伝』が、「画風は温良緻密、近世抜群の妙手なりと、尤も山水・花鳥・人物に長じ、物象に工みなり」と評しているように、江戸時代後期の熊本画壇を代表する名手のひとりである。文政六年四月二五日歿、六三歳。 |
数量 |
1巻 |
出品・受賞暦 |
2020年10月「知られざる肥後の絵師」展出品 |
備考 |
館蔵品目録(一)P16−49 落款/桐箱 蓋表墨書「謡の文句 讃健忘斎列/画良行/ハリ紙/健忘斎列筆/謡之文句/第二五三号/甲/米田子爵家」 木口貼紙(上部欠失)「米田子爵家」 賛は喜多盈親 野村芳俊等(喜多流十二代 天保二没) (外題)「謡之文句 讃健忘斎列/画 良行」 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |
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