番号 |
78 |
作者名 |
矢野良勝 |
作者名フリガナ |
ヤノヨシカツ |
生没年 |
1760〜1821 |
作品名 |
山水長巻 |
作品名フリガナ |
サンスイチョウカン |
制作年 |
江戸時代後期 |
品質・技法・形状 |
紙本墨画淡彩・巻子装 |
法量 |
天地28.2 |
作家・作品解説 |
雪舟筆「四季山水図巻」(京都国立博物館所蔵・国指定重要文化財)を参考に、矢野良勝がアレンジを加えて仕上げたものと思われます。父の雪叟(せっそう)とともに良勝もまた雪舟の画風を熱心に研究、自作の屏風に「雪舟九世 良勝」と署名して、雪舟流の正統な後継者であることを自負しました。 矢野良勝は、宝暦10年(1760)生まれ。通称右膳、号は龍谷、千嶂堂、枕流亭、水竹居など。雪舟流を取り入れた父・雪叟の画風に、実景や動植物の写生を取り入れるなど新境地を開き、矢野派最大の名作「領内名勝図巻」(永青文庫所蔵)を制作しました。5代良勝は、矢野派の中でも抜群の画技を持ち、この頃、矢野派は全盛期を迎えます。文政4年(1821)没、享年62歳。
◆矢野良勝(参考:熊本県立美術館『細川藩御用絵師・矢野派』展図録 関係人物解説) 通称は右膳。号は龍谷、千嶂堂、枕流亭、漱玉菴、雪觀斎、桂光楼、水竹居ほか。藩画府根役。書画や古器玩物及び刀剣の鑑賞を好み、かたわら和歌をたしなみ、また八条宮法親王や北島雪山の書を学び、その奥境に至ったという。 『肥后藩雪舟流画家伝』『肥後先哲遺蹟』によれば、矢野家中興とされ、多くの門人を擁するなど、矢野家は五代良勝のとき全盛期を迎えた。「領内名勝図巻」をはじめ、八代城障壁画など多くの作例がある。また漢画系ばかりでなく、大和絵系の作例も少なくない。文政四年八月二三日歿、六二歳。 |
数量 |
1巻 |
出品・受賞暦 |
2023名品選 2020年10月「知られざる肥後の絵師」展出品 |
備考 |
館蔵品目録(一)P19−67 落款「雪舟流之正傳 枕流亭」 <朱文瓢形印>「竜谷」3.2×2.0(p) <白文円印>「良勝」径2.9(p) 桐箱(紙覆あり)/木口貼書「矢野良勝 四季画巻」/外題「雪舟流正傳 矢野良勝」 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |