番号 |
13 |
作者名 |
不詳(矢野派) |
作者名フリガナ |
フショウ(ヤノハ) |
生没年 |
生没年不詳 |
作品名 |
蛤かき図(向かって左) |
作品名フリガナ |
ハマグリカキズ |
制作年 |
江戸時代末期 |
品質・技法・形状 |
紙本著色・額装 |
法量 |
70.1×83.6 |
作家・作品解説 |
江戸時代末期の八代沿岸部で営まれていた蛤かきの様子を描いたものです。複数の女性が干潮時の砂浜に出て、「蛤かき」という道具を使って、砂地に生息する蛤を掘り起こしています。蛤かきの柄を肩から吊るした紐に結びつけ、楽にそして安定した作業ができるよう工夫していることがわかります。腰には蛤を入れる魚籠を吊るしています。 画面の背景に目を向けると、向かって左の海岸線に浮かぶ島は万葉集にも歌われた水島です。島の周辺には船が3艘浮かんでいます。遊覧船でしょうか。一艘は屋根の付いた屋形船のようです。海の向こうに連なるのは天草諸島。つまり、ここに描かれた漁場は球磨川河口ということになります。 労働着を来た女性たちに混じって、紋付を着た身なりのよい女性も描かれています。「奥様、ほらヒトデ」そんな会話が聞こえてきそうです。八代海で営まれた漁業に関する貴重な記録画です。 |
数量 |
1面 |
出品・受賞暦 |
2023年2月「知られざる肥後の絵師2023」展出品07 |
備考 |
館蔵品目録(一)P9−3−1 本来枕屏風(2曲)を額装にしたもの 水嶋付近 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |
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