番号 |
891 |
刊行物番号 |
010 |
作者名 |
宮本武蔵 |
作者名フリガナ |
ミヤモトムサシ |
作品名 |
宮本武蔵書状 |
作品名フリガナ |
ミヤモトムサシ |
制作年 |
寛永17年(ヵ)(1640) |
品質・技法・形状 |
紙本墨書・掛幅装 |
法量 |
28.0×38.6 |
作家・作品解説 |
宮本武蔵が熊本藩家老松井興長に宛てた書状です。文頭で武蔵は、有馬陣中で音信を賜ったお礼を述べています。有馬陣とは、寛永14年(1637年)に起こった島原の乱のことです。武蔵と興長はともに乱鎮圧のため出陣しており、陣中で手紙や贈り物のやり取りをしていたことがわかります。島原の乱後、武蔵は江戸や上方に滞在しますが、寛永17年(1640年)、熊本藩主細川忠利の招きを受け、熊本にやってきます。本状はこのときに書かれたものだと考えられています。書中武蔵は、「少し用事があり、熊本にまかりこしておりますが、しばらく逗留いたしておりますので、ご挨拶にうかがいたく存じます」と述べ、興長に面会を求めています。この書状が書かれたおよそ1ヵ月後、武蔵は熊本藩より7人扶持合力米18石を遣され、熊本に留まることになりました。正保2年(1645年)5月19日武蔵は熊本の地で64年の生涯を閉じています。
(釈文) 一筆申上候、有馬陣ニ而ハ 預御使者、殊音信被思召出 処、過當至極奉存候、拙者事 其以後江戸・上方ニ罷有候か今 爰元へ参申儀御不審申可被成候、 少ハ用之儀候へハ罷越候、逗留申候ハゝ 祗候仕可申上候、恐惶謹言 七月十八日 玄信(花押)
宮本武蔵 二天
長岡佐渡守様 人々御中
|
数量 |
1通 |
出品・受賞暦 |
2023名品選 2017夏季展「指定文化財大集合」 2018熊本県美細川コレクション「武蔵、熊本に来る!」 |
指定 |
熊本県指定重要文化財(平成15年9月12日指定) |
分類名 |
歴史 |
|