番号 |
51 |
作者名 |
松島仙流 |
作者名フリガナ |
マツシマセンリュウ |
生没年 |
1722〜1784 |
作品名 |
布袋図 |
作品名フリガナ |
ホテイズ |
制作年 |
天明3年(1783) |
品質・技法・形状 |
絹本墨画・掛幅装 |
法量 |
52.6×57.4 |
作家・作品解説 |
肥後細川家御用絵師矢野派について書かれた『肥後藩雪舟流画家伝(嘉永四年・一八五一、内田恒助著)』には、ほぼ以下のように書かれている。 仙流、号は巌谷。八代城(松井家)の御用絵師。明和二年(一七六五)法橋(絵師の位)、後(安永六年・一七七七)には法眼(法橋の上の位)。天明四年(一七八四)五月没、享年六十三。 同家の先祖附によれば、矢野雪叟(矢野家四代目・安永六年没)の弟子で、明和七年(一七七〇)には八代の春光寺の襖絵を描いたことが知られる。同寺には矢野派の絵師の手になる襖絵(現在は襖からはがして保存。仙流より後の、江戸末から明治期八代在住の矢野派絵師安藤雲桂の作も含む。)が数面分伝えられている。が、これが仙流の作であるかどうか、残念ながら今のところ確証は得られていない。 さて、作品には「法眼仙流生年六十二歳圖(図)」と落款(サイン)があり、死の一年前、天明三年の作ということになる。絹地に墨で唐子(中国の子供)と遊ぶ布袋が描かれている。絹地が日にやけてかなり見づらくなっているが、雪叟没後の矢野派を支えた確かな画技をうかがうことができる。描線は、肥痩があり力強い矢野派独特のものでなく、やわらかく穏やかな印象を与える。 他に作例がほとんど知られない仙流の作品として、また製作年の判明する資料として価値の高いものといえよう。 |
数量 |
1幅 |
備考 |
館蔵品目録(一)P15−40 落款「法眼仙流生年六十二歳圖」 朱文方印「不明」 |
分類名 |
美術:近代以前:絵画 |
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