【趣 旨】
江戸時代、肥後熊本54万石を治めた細川家は、室町時代には足利将軍家に仕える大名でした。細川藤孝(1534〜1610)は、13代将軍足利義輝が家臣により殺害されると、織田信長の助力を仰ぎ、義輝の末弟、足利義昭をたてて幕府の再興に尽力しました。
義昭と信長不和の後には信長に仕え、さらに秀吉、家康にはじまる徳川家に臣下の礼をとりました。この間、細川家は、本領であった山城(京都府)勝竜寺城を回復、丹後宮津、豊前小倉を経て肥後熊本へと、近世大名への道をひた進むこととなったのです。
幽斎(藤孝)、三斎(忠興・1563〜1645)、忠利(1586〜1641)の三代は、武人としての力量、すぐれた行政手腕を備えていたばかりでなく、同時に、文学や茶道など文化の方面でも当代一流の人物として知られていました。
今回の展覧会は、豊前小倉と肥後熊本の近世を拓いた細川家の歩みを、財団法人永青文庫が所有する貴重かつ豊富な文化財の数々によってたどろうとするものです。それは、とりもなおさず、両地の歴史的・文化的なルーツ探しにほかならないでしょう。
展覧会のみどころ(9月15日号市報、pdf)
【主な展示作品】 出品リスト(pdf)
財団法人永青文庫が所蔵する歴史・文化資料を中心に102点
【主催】
八代市立博物館未来の森ミュージアム・熊本日日新聞社
【協力】
財団法人永青文庫 北九州市立自然史・歴史博物館
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