春季特別展覧会・西山宗因生誕400年記念企画
宗因から芭蕉へ
2006年4月21日[金]〜5月28日[日]
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八代が育てた近世文芸のスター・西山宗因
寛永10年(1633)以来初めての里帰り!
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「花見西行図」西山宗因賛・井原西鶴画 財団法人柿衞文庫所蔵
「かくれもなき法師すがたと見奉りて ながむとて花にもいたし首の骨 梅翁」
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【趣 旨】
俳聖・松尾芭蕉が「宗因がいなければ、これまでの俳諧の流れは生まれなかった」と評した西山宗因(1605〜82)。宗因は肥後熊本に生まれ、15歳で八代城代加藤正方に仕え、青年期を八代で過ごしました。加藤家改易により寛永10年に八代を離れ、その後は京都・大坂で連歌師として活躍。軽妙・斬新なセンスあふれる作風で全国的な人気を得ました。また、俳諧師としても談林派といわれる新風をおこし、井原西鶴ら個性的な俳人を育て、若き日の松尾芭蕉にも多大な影響を与えた人物として有名です。
本展は、昨年宗因の生誕400年を迎えたことを記念して、西日本各地に伝わる宗因自筆の短冊・連歌懐紙・色紙・書簡などの優品を一堂に紹介する展覧会です。宗因の個性が感じられる独特の筆跡や、華やかな料紙の世界をご堪能いただき、八代が育てた偉大な先人・宗因の活躍ぶりを実感していただければ幸いです。
西鶴や芭蕉自筆の名品もやってくる!
宗因が影響を与え、江戸文化を代表する文化人となった西鶴や芭蕉の自筆作品(短冊・懐紙・絵画・書簡など)も展示。ほとんどが九州初公開となります。中でも、芭蕉自筆の名品「古池や」句短冊(財団法人柿衞文庫所蔵)と『野ざらし紀行』(天理大学附属天理図書館所蔵)の2点は、4月21日(金)〜5月5日(金) の期間限定公開ですので、お見逃しなく!
【主な展示作品】
宗因関連作品をはじめ、加藤正方、連歌・俳諧関連作品約90点
出品リスト(pdf)
【主催】
八代市立博物館未来の森ミュージアム
【共催】
熊本県立大学 くまもと県民交流館パレア
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| ■休館日 |
毎週月曜日 |
| ■開館時間 |
9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| ■入館料 |
一般 500円 (400円) 高大生 300円 (240円)
*( )内は20名以上の団体(2割引) *中学生以下は無料
*5月5日(こどもの日)は無料公開日です。
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会期中の催し物
■特別講演会
会場 八代市立博物館講義室
時間 14:00〜15:30
聴講無料・申込不要 |
4月23日(日) 「宗因から芭蕉へ」
大阪樟蔭女子大学名誉教授 石川 真弘
4月30日(日) 「連歌から俳諧へ」
熊本県立大学文学部助教授 鈴木 元
5月21日(日) 「『肥後道記』の世界」
山口大学人文学部助教授 尾崎 千佳
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■学芸員による展覧会解説
毎週土曜日
14:00から |
担当学芸員が展示内容をわかりやすく解説します。
(参加自由・45分程度・入館料が必要です。)
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本展覧会に関連する特別講座「熊本と西山宗因」が開催されます。
■受講無料・事前申込必要 定員45名
■会場 くまもと県民交流館パレア 会議室4 (熊本市手取本町 テトリア熊本ビル9F)
■時間はいずれも14:00〜15:30
| ■第1回 5月7日(日) |
「加藤家と西山宗因―武家と連歌―」
八代市立博物館学芸員 鳥津 亮二 |
| ■第2回 5月14日(日) |
「談林の俳論と実作」
熊本県立大学文学部助教授 川平 敏文 |
| ■第3回 5月20日(土) |
「武家意識の転換期―寛永という時代―」
財団法人島田美術館館長 島田 真祐 |
〔申込方法〕 ハガキに氏名・住所・年齢・電話番号をお書きの上、次の宛先までお送りください。電話・FAX・Eメールでもお申込みできます。
〒860-8554 熊本市手取本町8番9号くまもと県民交流館パレア内 熊本県生涯学習推進センター「西山宗因特別講座」係
締切は4月21日(金)必着。定員を超えた場合、抽選で受講者を決定し、結果は4月28日(金)までに文書で通知します。本講座へのお問い合わせは熊本県生涯学習推進センター(TEL096-355-4312 E-mail:manabi@pref.kumamoto.lg.jp)まで くまもと県民交流館パレアのホームーページ
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展示図録「西山宗因生誕400年記念 宗因から芭蕉へ」(八木書店発行)
当博物館で販売中(1,000円)
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