平成28年度秋季特別展覧会 八代の歴史と文化26
写真家・麦島勝の世界 −ただ、ひたすら、撮り続けた−
平成28年10月21日(金)〜12月4日(日) |

お昼どき(昭和23年、坂本町)
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あの頃が、いま蘇る
麦島勝氏は、昭和2年(1927)八代市に生まれました。昭和15年(1940)熊本県立工業学校(現熊本県立熊本工業高等学校)機械科入学。昭和20年(1945)の復員後は、技術者として工場に勤務する傍ら、余暇を利用して趣味の写真を撮り続けました。全日本写真連盟熊本県本部委員、熊日フォト・サークル運営委員を歴任、現在もフォトざぼん会長、八代市写真連携代表をつとめるなど、地域を代表する写真家として活躍。平成27年(2015)、熊本県より第25回くまもと県民文化賞、八代市より八代市新市誕生10周年特別表彰、文部科学省より地域文化功労者表彰を受けました。
麦島氏が捉えた被写体は、美しい風景でも決定的な瞬間でもありません。山村や漁村、街に暮らす人々のあたり前の姿ばかりです。しかし、「日常」という視点でシャッターを切り続ける麦島氏の写真には、戦後70年間に及ぶ世相や地域の特色が見事に刻み込まれているのです。
本展覧会は、麦島勝氏から八代市へご寄贈いただいた4,000点を超える写真のなかから、八代地方を中心に、熊本、阿蘇、天草、人吉・球磨等で、昭和20年代から平成にかけて撮影された160点余を選び、麦島氏自身の言葉を添えて紹介します。熊本地震に見舞われた我々は、日々の何気ない暮らしの大切さと痛感しました。麦島氏の写真は我々が失いかけていた大切なものをきっと思い出させてくれることでしょう。
■休館日 |
10/24(月)・10/31(月)・11/7(月)・11/14(月)・11/21(月)・11/28(月)
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■開館時間 |
9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
■入館料 |
一般 600円(480円) 高大生 400円(320円)
*( )内は20名以上の団体料金
*中学生以下は無料 *11月3日(木・文化の日は無料開館)
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■主 催 |
八代市立博物館未来の森ミュージアム・八代市・熊本日日新聞社
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特別講演会1
10月29日(土) 14:00〜15:30
※聴講は無料
「麦島ワールドと団塊の世代」
講師 前山光則(作家)
場所 博物館講義室
事前申込不要 定員80人
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特別講演会2
11月5日(土) 14:00〜15:30
※聴講は無料
「麦島写真はナゼ人の心を魅了するのか」
講師 石原浩(本館学芸員)
場所 博物館講義室
事前申込不要 定員80人
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麦島勝撮影写真デジタルアーカイブ事業
八代の写真家麦島勝氏が撮影した写真資料は、昭和の八代および県南地域の歴史や生活文化を知る上でかけがえの無い貴重な財産です。 博物館では、麦島氏撮影作品を中心とする写真資料約4000点の保存・活用のため、平成27年度から3ヶ年計画で資料情報を調査・整理、デジタルデータ化し、データベースに入力。これを博物館ホームページを通じて全国に公開する事業を進めています。この事業は「ふるさと八代元気づくり応援基金」を活用しています。
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