自筆作品一挙公開!
西山宗因は江戸時代の八代が生んだ大スターです。連歌・俳諧の世界で一世を風靡し、井原西鶴や松尾芭蕉などにも多大な影響を与えたことでも知られています。
その宗因の資料5点(短冊3点、書簡1点、評点1点)を、2018年度八代東ロータリークラブより当館にご寄贈いただきました。いずれも自筆に相違なく、宗因の流麗な筆跡を味わえる貴重な作品ばかりです。
特に「山かぜや」句短冊【図1】は、筆跡はもちろん、金泥・金箔の装飾がちりばめられた短冊料紙も見どころで、宗因の美的感性まで感じられる逸品です。また、西山宗因書簡【図2】には「会合が多くて忙しい」などと記されており、晩年の宗因が大坂であわただしく生活していたことが窺える資料です。宗因の書簡は現存数が少なく、本書簡はそのうちの一つとして大変貴重な価値を持ちます。
当館では開館以来、宗因関係資料の収集に努め、おかげさまで、現在当館の宗因関係資料は総数27点。種類も短冊・懐紙・書簡・絵画資料など豊富で、コレクションとして充実してまいりました。
そこで!この春、所蔵名品展として、これら宗因関係資料すべてを一挙公開します。第二常設展示室がまるまる全部西山宗因だらけ!この機会にぜひとも西山宗因の世界をご堪能ください。
◆宗因ポスター画像・出品リスト
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