茶の湯の世界〜松井家の茶道具名品選〜 |
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道具が飾られた座敷に集まり茶を飲んで楽しむ「茶の湯」は、武将が身につけるべき教養のひとつとして愛好され、安土桃山時代には、「わび茶」の大成者千利休らの活躍により、空前の“茶の湯ブーム”が巻き起こりました。
松井家の初代康之はこの時代に活躍した武将です。主君細川忠興(三斎)とともに千利休の高弟として「わび茶」を学び、古田織部といった名だたる茶人らと交流を深めながら、生涯にわたって茶の湯を存分に楽しみました。利休から受け継いだ「わび茶」の道統はその後も生きつづけ、それは松井家伝来の茶道具からも見てとれます。
本展示では松井家の茶道具から、さまざまな産地で焼かれた茶碗・茶入・水指を中心にご紹介します。いずれも派手さこそありませんが、それぞれに違った味わいが感じられるものばかりです。「わび」に徹した松井家の茶の湯の伝統を、どうぞご堪能ください。
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灰釉片口水指 朝鮮王朝時代(15〜16世紀)

灰被天目 中国元〜明時代(14〜15世紀)

瀬戸大津手茶入 瀬戸焼 江戸時代前期(17世紀)

平石如砥墨蹟 至正9年(1349) 国指定重要文化財
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中国の禅僧・平石如砥(ひんせきにょし)が書いた詩。
松井康之が所持した茶の湯の名品で、古田織部によって表具が仕立てられたことが分かる書状が付属します。
※6/18までの期間限定公開です。
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展示解説シート(PDF) ※詳しい解説をご覧いただけます。
■「茶の湯の世界―松井家の茶道具名品選−」展示解説シート
■出品リスト(PDF)
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