■その時、歴史は動いた
本館の秋季特別展覧会は、独自に調査した郷土の歴史・文化の、日本史・日本文化史の中における位置付けを試みた自主企画展である。14年度は、天草・島原の乱の展覧会を開催する。
寛永14年(1637)に勃発した天草・島原の乱は、その後の幕藩体制に影響を与えた歴史的大事件である。乱の平定のために九州諸藩が動員され、大坂の陣以来の大規模的軍事動員が実行された。肥後細川藩は、軍役を果たすため天草・島原の乱に2万人余りの兵力を出動させ、武士のみならず牢人や農民などさまざまな階層の人々が戦場に集結した。幕府によって作られた軍役体制が、戦時にどのように機能し、戦いに参加した人々にどのような影響を与えたかを考える上でも天草・島原の乱の意味は大きい。
◆出品リスト◆
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