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 未来の森ミュージアム YATSUSHIRO MUNICIPAL MUSEUM
 
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八代市の文化財
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第1常設展示室


館蔵の肥後鐔
■林派
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さんがいまつすかしつば
三階松透鐔 一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 丸耳 透彫 毛彫
法量: 縦7.8p 横7.7p 
作者: 無銘 林又七
時代: 江戸時代前期(17世紀)

解説: 三段になった松の樹を図案化して透かし彫りにする。松葉、幹などに毛彫りを入れる。鉄地はよく鍛えられ、やや茶味がかった黒色。毛彫の線が磨耗のため薄れているが、のびのびした線で気持ちのよい作品である。茎櫃上下に責金を入れる。 
なげきりすかしつば
投桐透鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 丸耳 透彫 毛彫 
法量: 縦8.4p 横8.1p 
作者: 無銘 林重光?
時代: 江戸時代前〜中期(17〜18世紀)

解説: 桐の葉を図案化して透かし彫りにする。地鉄はよく鍛えられ黒色を呈す。太めの鏨でおおらかに毛彫りをする。耳との接点はきわめて細い。耳も細く約0.35p。切羽台周囲に毛彫り線をめぐらす。茎櫃全体と両櫃孔に責金を入れる。 
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ばいじゅすかしつば
梅樹透鐔  一枚

品質・形状: 鉄地 変り丸形 丸耳 両櫃孔 透彫 毛彫 
法量: 縦8.2p 横8.1p 
作者: 無銘 林重光?
時代: 江戸時代前〜中期(17〜18世紀)

解説: 梅の樹を図案化して透かし彫りにする。地鉄はやや茶味を帯びた黒色。花びらは二重線で毛彫りし、シベも細く丁寧に表されている。枝先が耳に接する部分はきわめて細く、作者の腕の見せ所であろう。茎櫃上下、両櫃孔に責金が入る。
きっかすかしつば
菊花透鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 菊花形 角小肉耳 両櫃孔 透彫 毛彫
法量: 縦7.8p 横8.1p 
作者: 無銘 林重光?
時代: 江戸時代前〜中期(17‐18世紀)

解説: 菊花と葉を図案化して透かし彫りにする。地鉄は茶味が強く羊羹(ようかん)色を呈す。葉に毛彫りをするが磨耗してはっきりしない。葉のめくれを図案化するなど面白みがある。菊花形になった耳の谷部分に斜めに溝を入れているので、ねじ花状に見える。茎櫃上下、両櫃孔に責金が入る。 
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はなびしすかしぞうがんつば
花菱透象嵌鐔     一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 角小肉耳 両櫃孔 透彫 象嵌
法量: 縦7.6p 横7.4p 
作者: 無銘 林重光?
時代: 江戸時代前〜中期(17〜18世紀)

解説: 花菱文と蕨手文を組み合わせて、透かし彫りにする。地鉄は黒っぽく光沢がある。葛菱文を金布目象嵌し、耳の縁にも象嵌する。黄味の強い金を用いる。切羽台の形がややいびつ。茎櫃は中央が角張った形。茎櫃下に責金を入れる。
かすみさくらすかしぞうがんつば
霞桜透象嵌鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 竪丸形 丸耳 透彫 象嵌
法量: 縦7.7p 横7.6p 
作者: 無銘 林派
時代: 江戸時代後期(19世紀)

解説: 霞に桜文様を透かし彫りにする。鉄味はよいが、桜の輪郭などを定型の鏨で打っている。糸状に透かした部分は、貫通していない部分もある。葛菱の文様は金彫込象嵌。裏面では一重の葛菱もあり、量産品か。茎櫃上下に責金を入れる。
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あみめさくらもんすかしつば
網目桜文透鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 丸耳 透彫 毛彫
法量: 縦7.7p 横7.4p 
作者: 無銘 林派
時代: 江戸時代中期(18世紀)

解説: 網目文に桜花を透かし彫りにする。網目の線に太細があり、整然としていない。桜花に入れた毛彫りもやや稚拙な感がある。茎櫃下に責金を入れる。
ばいじゅすかしつば
梅樹透鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 変り丸形 丸耳 両櫃孔 透彫 毛彫
法量: 縦7.4p 横7.3p 
作者: 無銘 林派
時代: 江戸時代中期(18世紀)

解説: 梅の樹を図案化して透かし彫りにする。小ぶりで梅花部分の毛彫りなど稚拙だが、}が耳に接する部分は細く丁寧。切羽台が耳よりやや薄い。
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はまぐりもんすかしぞうがんつば
蛤文透象嵌鐔  一枚

品質・形状: 鉄地 合せ蛤形 角小肉耳 両櫃孔 透彫 象嵌
法量: 縦6.7p 横6.3p 
作者: 無銘 林派
時代: 江戸時代後期(19世紀)

解説: 蛤形を二枚重ねた図案を透かし彫りにする。こじんまりした切羽台の形などに形式化を感じる。枯木文を金布目象嵌する。やや赤みのある金。
たけすかしぞうがんつば
竹透象嵌鐔    一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 丸耳 両櫃孔 透彫 毛彫 象嵌
法量: 縦7.5p 横7.1p 
作者: 無銘 林派
時代: 江戸時代後期(19世紀)

解説: 竹}を図案化して透かし彫りにする。所々に虫食い葉を配して変化をつけているが、整いすぎて堅い感じがする。葛菱文は金布目象嵌。やや赤みのある金が用いられている。耳の縁には象嵌はない。茎櫃下に責金を入れる。

■平田派
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からくさもんぞうがんつば
唐草文象嵌鐔    一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 赤銅覆輪 両櫃孔 象嵌 鑢目
法量: 縦8.25p 横8.2p 
銘文: 裏面切羽台左側に陰刻銘「さや口」
作者: 無銘 平田彦三
時代: 江戸時代初期(17世紀)

解説: 薄手の鉄地に赤銅で縄目文のついた覆輪をかける。同心円状に鑢kをかけたものを翁鑢という。周縁に唐草文を銀彫込象嵌する。この部分がやや黒っぽく見えるのは漆をかけたものか。中央が角張った茎櫃。小柄櫃に責金を入れる。
おきなやすりぞうがんつば
翁鑢象嵌鐔    一枚

品質・形状: 素銅地 竪丸形 赤銅覆輪 両櫃孔 透彫 鑢目
法量: 縦8.2p 横7.7p 
作者: 無銘 平田派
時代: 江戸時代後期(19世紀)

解説: 素銅地に竪丸状に翁鑢をかけ、赤銅で覆輪をかける。地には同じく竪丸状に起伏がある。素銅地はやや粒子が粗いように見え、時代の下がるものか。

■西垣派
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えだきくすかしつば
枝菊透鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 菊花形 角小肉耳 両櫃孔 透彫 毛彫
法量: 縦7.8p 横7.5p 
作者: 無銘 西垣勘四郎(初代)
時代: 江戸時代前期(17世紀)

解説: 枝のついた菊を図案化して透かし彫りにする。地鉄は引き締まり、よく鍛錬されている。葉の毛彫りの線は、なめらかで繊細。透かしの線も細い。茎櫃上下、両櫃孔に責金を入れる。
にびきぞうがんつば
二引象嵌鐔   一枚

品質・形状: 山金地 竪丸形 土險 両櫃孔 金銀彫込象嵌
法量: 縦8.3p 横7.8p 
作者: 無銘 西垣勘四郎(二代)
時代: 江戸時代前〜中期(17〜18世紀)

解説: 山金地(不純物の混じった銅)に二引文を鋤出彫りにし、唐草文を金彫込象嵌する。耳は一段高くなった土手耳にし、唐草文を銀彫込象嵌する。二引文の外には平らな鏨跡を残し、面白みを出している。この部分に黒漆をかけるか。中央の角張った茎櫃孔。 
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みつどもえすかしぞうがんつば
三つ巴透象嵌鐔    一枚

品質・形状: 鉄地 丸形 角小肉耳 両櫃孔 透彫 象嵌 
法量: 縦8.05p 横7.65p 
作者: 無銘 西垣派
時代: 江戸時代中〜後期(18〜19世紀)

解説: 三つ巴文を透かし彫りにするが、彫り口を斜めにして鏨跡を残し、面白みを出す。二重唐草文を金布目象嵌。赤みのある金を用いる。やや横長の両櫃孔は西垣派独特の形。美麗な出来だが、のびやかさに欠け、やや技巧的すぎるきらいがある。
つるまるもんすかしぞうがんつば
鶴丸文透象嵌鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 変り丸形 角小肉耳 透彫 象嵌
法量: 縦7.55p 横7.0p 
作者: 無銘 西垣派
時代: 江戸時代後期(19世紀)

解説: 翼を広げた鶴を図案化して透し彫りにする。クチバシや胸元などに毛彫りをする。鶴の眼は、真鍮で据文象嵌。頭部が大きく丸みのある形は西垣派によく見られる。細工は丁寧だが、鉄味が新しく、形式化はいなめない。

■志水派
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かつむしかにずつば
勝虫蟹図鐔 一枚

品質・形状: 鉄地 撫木瓜形 丸耳 金銀布目象嵌
法量: 縦7.9p 横7.6p
作者: 無銘 志水派
時代: 江戸時代中期(18世紀)

解説: 表は、蜻蛉の尻尾をとらえた蟹の姿を鋤出彫りにする。蜻蛉に銀布目象嵌、蟹の眼と水草に金布目象嵌する。布目が粗いのが志水派の特徴。地は腐食により凸凹を出す。裏は、蜻蛉の上半身を鋤出彫り。銀布目象嵌をほどこす。ほかに水流文を線彫りする。
な す ず つ ば
茄子図鐔 一枚

品質・形状: 素銅地 木瓜形 土險 両櫃孔 象嵌
法量: 縦8.1p 横7.0p 
銘文: 切羽台左右に陰刻銘「知足亭/模三代目甚五作
作者: 知足亭
時代: 江戸時代末期(19世紀)

解説: 表は、地に細かい点状の鏨跡をつけ石目地とする。素銅や赤銅で、茄子を据文象嵌。ヘタなども写実的に表す。裏は、細かい点を渦巻き状にして鏨跡を残す。表と同じく茄子を据文象嵌。知足亭は幕末の武士。甚吾写しの名人。
あまりゅうずつば
雨龍図鐔 一枚   拡大画像(jpg)  
 

■その他
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さくらくようもんすかしぞうがんつば
桜九曜紋透象嵌鐔    一枚

品質・形状: 鉄地 十木瓜形 角耳 両櫃孔 透彫  象嵌 法量: 縦8.1p 横7.7p 
銘文: 切羽台左右に陰刻銘「熊府住/秀勝」
作者: 熊府住秀勝
時代: 江戸時代後期(19世紀)

解説: 鉄地に九曜紋と桜文を透かし彫りにし、二重唐草文などを金布目象嵌。耳の縁にも象嵌する。作者秀勝の来歴は不明だが、布目象嵌の文様配置、繊細さ、技法はかなり上手である。ただし,鉄味はよくない。
さくらもんちらしぞうがんつば
桜文散象嵌鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 菊花形 丸耳 両櫃孔 透彫 象嵌 
法量: 縦7.35p 横7.2p :
作者: 無銘 谷清兵衛
時代籘 江戸時代後期(19世紀)

解説: 菊花形の鉄地に、桜文を金布目象嵌する。やや赤みのある金。広い面積にほどこした金がふくれをおこし、はがれかけた部分もある。茎櫃上下、両櫃孔に責金を入れる。
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とうじんぶねすかしつば
唐人船透鐔   一枚

品質・形状: 鉄地 撫木瓜形 丸耳 透彫
法量: 縦8.3p 横7.8p 
作者: 無銘 神吉楽寿(1817−1884)
時代: 江戸時代末期〜明治(19世紀)

解説: 帆船の文様を図案化して透かし彫りにする。茎櫃孔上下に楽寿特有の鏨跡が入る。
さゆうおおすかしぞうがんつば
左右大透象嵌鐔     一枚

品質・形状: 鉄地 竪丸形 土險 透彫 象嵌
法量: 縦8.1p 横7.35p 
銘文: 切羽台左に陰刻銘「十六才光治作」
作者: 田辺保平(1830‐1897) 
時代: 江戸時代・弘化3年(1846)

解説: 表は耳の土手に、二重唐草文を金布目象嵌し、内側に鋸歯文を銀布目象嵌する。左右の大透は斜めに削り、蕨手文を金布目象嵌。裏面は逆に、耳に鋸歯文を銀布目象嵌。内側に唐草文を金布目象嵌。地には腐食による凸凹をつける。茎櫃上下に責金を入れる。


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