八代御普請支配頭が八代城主松井豊之に提出した起請文です。八代御普請支配頭というのは、今でいう八代市役所土木課長のようなもので、石垣、道路、堤防、橋、河川などの改修工事を差配する役目にありました。破損が小さい内に修理を行い、出費を抑えるなど、細かい心配りと怠慢のない勤務態度を誓っています。松井家には様々な役職がありましたが、ことさら御普請支配頭に起請文の提出が求められたのは、それだけ厳格さを求められた役職だったからでしょう。