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 未来の森ミュージアム YATSUSHIRO MUNICIPAL MUSEUM
 
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八代市の文化財
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第1常設展示室


熊本の獅子舞
九州の中央に位置する熊本県。県内に残る獅子舞は、隣接する県の影響を受けて形成されてきたものもあり、多彩です。ここではその中から主な獅子舞を紹介します。

※平成8年に博物館で開催した特別展「獅子の世界」に伴う調査を元に紹介します。
1 「八代型」の獅子舞
八代妙見祭の獅子舞(11/23)   八代市
八代町の商人井櫻屋勘七が長崎くんちの獅子に感銘を受けて妙見祭に取り入れたいと考えたことに始まる。初めて奉納されたのは、元禄4年(1691)。

雄獅子は角2本に胴が紅白、雌獅子は角1本に胴が黄白。大きな尻尾と毛むくじゃらの胴、異国情緒豊かな楽器や衣裳が特徴。
               獅子頭        胴(中に2は入る)
尻尾
 
■高子原の獅子舞(10/21)   八代市
昭和時代、妙見祭の獅子舞から分かれた獅子舞。10月21日、松崎神社の祭礼に奉納される。宮原町にも獅子舞を伝授している。
 
■宇土御獅子舞(10/19他)   宇土市
元文5年(1740)、宇土6代目城主細川興文公の心願により、三宮社(西岡神社の前身)へ獅子舞を奉納することになり、八代の井櫻屋勘七に相談し、古い獅子頭を譲り受けて始められたといわれる。
祭礼前日にだけ飾られる「イキジシ」
(八代から譲り受けたと伝えられる獅子頭)
 
■三神宮の獅子舞(1/1,10/13)   八代郡宮原町
宮原三神宮の祭礼に奉納される。戦前までは上鏡より獅子を出していたが、戦後奉納されなくなったので、昭和53年に、高子原の獅子を習い秋の大祭で「獅子舞初め」を行ったことが始まり。
 
■上鏡獅子舞      八代郡鏡町
天保10年(1839)、三神宮へ奉納のために始められたと言われる。地元の祭礼や町の産業祭などで舞を披露している。
 
■小川の獅子舞(10/15,16他)   小川町
小川阿蘇神社の夏祭り(7/14,15)と秋祭りに奉納される。祭りには、「トコセイ」(奴)や「ソライガメ」(亀蛇)も出される。
 
■栄町の獅子舞(10/8、9)   松橋町
松橋神社の祭礼に奉納されるもので、小川町の獅子舞が伝えられたものといわれる。保存会には、明治26年の銘のある長櫃が残っていて、この頃から始められたのではと考えられている。獅子をあやす「玉釣り」と呼ばれる子供が2人出る。獅子の色は紺とえんじ。
 
2 その他県内の主な獅子舞
花岡東の獅子舞       芦北町
江戸時代末期、熊本周辺で踊られていたものが伝授されたと言われる。明治33年、花岡東地区より栫地区を分割したとき獅子頭を花岡東に雄獅子、栫地区に雌獅子が分けられ、それぞれ雌雄の獅子頭を新調して二頭立ての獅子舞を行っている。
※    奴姿の玉台持ち、玉振りの子供など「八代型」の獅子の影響を何らかのルートで受けていると考えられる。
 
■大渡(おおわたり)の獅子舞(10/19) 
 熊本市河尻神宮の祭礼に奉納される。天明8年(1788)、大渡の徳左衛門が八代球磨の材木おろしの仕事に難渋し、若宮社(現河尻神宮)へ願をかけ、八代祭り(妙見祭)と同様に獅子を出すことになったのが始まりと言われる。 
 
■新町の獅子舞(熊本市)
藤崎八旙宮の祭礼に奉納される。朝鮮出兵から帰ってきた加藤清正に獅子舞を披露したことに始まると言われる。
今はないが、江戸時代にはラッパなどの楽器も使われていた。
 
■六嘉の獅子舞(嘉島町 10/17)   嘉島町
熊本県指定無形民俗文化財
六嘉神社の祭礼に五穀豊穣を願って奉納される。加藤清正の猛獣狩りに由来すると言われる。黒と緑の獅子舞。幕は蚊帳状の幕。梯子に獅子が登る「棚登り」などがある。
 
■御田植神幸式の獅子(阿蘇 7/28)   一の宮町
阿蘇神社の御田植神幸祭、通称「オンダ祭り」で、獅子は神輿の先払いを務める。獅子は黒と赤。
 
尾下(おくだり)菅原神社獅子舞(9/25)   高森町
熊本県指定無形民俗文化財
 明治11年に大分から伝えられた。尾下菅原神社祭礼に奉納される。獅子は雌雄それぞれに3人が入る。
 
■阿蘇の虎舞  
熊本県指定無形民俗文化財
 阿蘇神社の社家が神社拝領の獅子頭を持って正月に阿蘇谷一円の家々を悪魔払いして回ったため、それ以外の獅子舞は「獅子舞」という言葉を使うことを許されず「虎舞」と言うようになったといわれる。成川・折戸・狩尾などの地区で伝承されており、町の祭りで披露している。
成川
狩尾
 
宮原祇園社獅子舞      小国町
江戸時代初期、小国郷に疫病が流行した折、悪病退散を祈願して獅子舞を奉納したのが始まりといわれる。雌雄の獅子だけで舞うものと団扇持ちが加わるものがある。
 
人吉青井阿蘇神社の獅子     人吉市
10月9日、青井阿蘇神社の祭礼(人吉くんち)の祭、神輿の先払いを務める。

10月8日には球磨神楽が奉納されるが、その中にも獅子の演目がある。獅子頭を両手で支えながら1人で舞う。
子供の頭を噛む獅子
 
■上川上の獅子踊り(11/20)   相良村
相良村厳島神社の大祭に奉納される。豊年踊りと雨乞い踊りとして舞われている。赤獅子・青獅子(各1人)、アヤ(赤・青、各1人)、鉦打ち、太鼓、歌い手で構成される。獅子はアヤの後ろで腰を低くし、左右に向きを変えながらササラを鳴らす。
 
■産島八幡宮の獅子      天草郡河浦町
産嶋八幡宮秋季大祭は、無人島である産島に祀られている神を船で迎えて行う祭 礼(神輿が海を渡ることで有名)。赤と青の獅子が出る。
 
■栖本の獅子舞 11/11)
天草郡栖本町栖本諏訪神社大祭の神幸行列で青(緑)・赤の2頭の獅子が神輿を先導する。舞いの時はそれぞれに玉を操る子供がつく。


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