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肥後鐔の四大流派である、林・平田・西垣・志水派の作品をそれぞれ紹介。
各派の特徴が一目でわかります。 |
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林派
林又七を初代とする。鉄砲鍛冶として加藤清正に仕えていた。鉄地がよく鍛えられ、深みのある色をしているのが特徴。透かし彫りの鐔が多い。
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(こたえ)
これは、鉄砲(火縄銃・ひなわじゅう)です。現状では銃架がはずされ、銃身だけになっています。鉄を筒状に加工するには高度な技を必要としました。これが鐔の制作にもいかされています。
林派の初代又七の兄重勝の作です。
桜九曜紋象嵌鉄砲
銃身底部に陰刻銘「肥州住林八助重勝作」
江戸時代初期 個人蔵 |
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三階松透鐔(林又七) 投桐透鐔(林重光) 梅樹透鐔(林重光) |
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平田派
平田彦三を初代とする。細川三斎(さんさい)に仕え、丹後国・豊前国を経て、三斎について八代へやってきた。茶道に通じる風雅さがある。素銅や覆輪を用いたものが多い。
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唐草文象嵌覆輪鐔(平田彦三)
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翁鑢覆輪鐔(平田派) |
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西垣派
西垣勘四郎を初代とする。平田彦三の弟子で、一緒に八代にやってきた。のちに熊本へ移る。しゃれた感覚の鐔が多い。
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枝菊透鐔(西垣勘四郎・初代) 二引唐草文象嵌鐔(西垣勘四郎・二代) 三つ巴透象嵌鐔 |
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志水派
志水仁兵衛を初代とする。平田彦三の甥で一緒に八代にやってきた。その後代々甚吾と名乗り、八代に住む。鳥や動物を豪快にあらわした鐔が多い。
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勝虫蟹図鐔(志水派) |
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館蔵の肥後鐔 |